私は二週間前から家庭教師を始めさせていただきました。僭越ながら私が思うことを書こうと思います。
まず私が家庭教師を始めたきっかけは単に社会経験として面白そうだと思ったからです。
自分とは8歳も年が離れた少年に対して如何に上手に物を教えるか。そしてどうやって言うことを聞かせるか。これをマスターすることで私は人間として大いに成長できると思いました。この技術が確立したらゆくゆく社会に出た時に少しは役に立つことと思います。
また家庭教師をやることで、いつもとは違った角度から社会を見ることができます。
私は今まで二回ほど中学生の少年の自宅へ行き勉強を教えてきましたが、そこであることを考えました。
私が考えたのは、本当に少年に必要な物は家庭教師なのではなく良い教材なのではないかということです。彼の学校教育の方針に私は文句を付けたいです。彼の学校の数学の授業では、教科書主体ではなく問題集中心で授業を進めているそうです。そしてその問題集をパラパラとめくってみたがこれが酷い問題集なのでありました。なんと解説が充実していないのです。私はこれでは生徒は自主的に数学を理解することはできないであろうと思いました。
私が少年に数学の解き方を教えると、彼は大変わかりやすいと言ってくれます。私が思うに、彼はよく勉強をしていると思います。しかし量はこなすが質が伴っていないことが問題なのです。学校の教育方針は一朝一夕では変わらないため、私は家庭教師を続けようと思います。そして私はさらなるわかりやすい解説技術を確立するため日々精進することにします。しかしいずれは彼が自分で様々な文献を漁り、自分の力で知識をモノにする能力が備われば良いなと思います。